ご自身のために。大切な人のために。

9人に1人が生涯で罹患するといわれている乳がん。

日本では検診率がまだまだ低く、早期発見がとても大切だと言われています。そんな中でアンバサダーの藤川祐子さんは、ヨガのレッスン中にできるセルフチェックを含めた啓蒙活動に取り組んでいます。

女性だけに限らずみんなに知ってほしい、早期発見のためのコツを伝授いただきました。

私の日々の活動のひとつに、『乳がん啓発』があります。
乳がんの最新情報や早期発見のためのセルフチェック、検診の大切さとともに、さりげなくセルフチェックを行う体操をお伝えしています。

【日本女性の9人に1人】

日本の女性が生涯に乳がんに罹患する割合は、9人に1人と言われています。
好発年齢は30代後半から増え続け、40代後半と60歳代後半でピークがあります。
他の癌と比べて、罹患年齢が若いのが特徴です。

まだまだ体力もあり、やりたいことに全力が注げる年代。
“まさか私が病気になるなんて?”の年代です。

日本は先進国の中でも検診率が低いのも現状です。
欧米など先進国の乳がん検診受診率が70%を超えているのに対し、日本の受診率は40%ほどです。
(出典:OECD Health Statistics 2022)

どの病気もそうですが、早期発見がとても大切。
早期治療ができ、治療の選択の幅も拡がることで治癒の可能性が高まります。

私のヨガクラスでは、運動の中にさりげなくセルフチェックが行えるマッサージを行っています。

ヨガは自分自身の内側に意識を向ける時間。

その時間を利用して、乳房を慈しむ。

乳房を意識する生活習慣 “Breast Awareness(ブレスト・アウェアネス)” を大切にしていただいています。

今回は、レッスンでもお伝えしている入浴時のセルフチェックとチェック法をご紹介したいと思います。

【月に1度のセルフチェックを】

入浴時、身体を洗う際にお胸だけでも手で洗っていただきたいのです。
手で触れることを習慣にしていただくことで、小さな身体の変化にも気づきやすくなります。

手指の腹で乳房を縦、横、円を描くように触れていきます。
脇の下にも触れてみます。

どのくらいの強さで触るのですか?

という質問をよくいただくので、参考になればと思います。

拳を握った時に出る骨。

この上に四つ折りのフェイスタオルを乗せます。(お胸が大きい方はもうひと折り。)

タオルの上から拳の骨を探すように触れてみます。

思った以上に強い力だと思われる方が多いと思います。

乳がんは固くて動かない場合が多いのですが、胸を触っていく時に、明らかに肋骨とは違う骨のように固いものがないか?をチェックしてみてください。

少しでも気になることがあれば、乳腺科(乳腺外科)を受診ください。

そして、40歳以上の方は2年に一度、必ず検診に行っていただきたい。

マンモグラフィー検診が痛いと言われる方もみえますが、乳がんの宣告と治療はもっと辛いです。

ジェイドヨガでは、啓蒙活動を支援する活動に売上金から一部寄付をする限定ヨガマットの販売もしています。

私たちの活動を知っていただくことで、『Breast Awareness』が世界中の人に届きますように。

藤川 祐子(ふじかわ ゆうこ)

愛知県名古屋市在住。
ヨガインストラクター・健康運動指導士・乳がん啓発運動指導士。
ヨガを始めたきっかけはダイエット。体験クラスはイメージしていたものとは違い、心と身体が悲鳴をあげていたことに気づくという衝撃的なものだった。
学べば学ぶほどに心の持ちよう、日々の過ごし方が変わり、ヨガの奥深さに魅了され、ヨガを伝える道を選ぶ。
現在、愛知・三重県にて指導者育成、介護予防運動指導に携わりながら、乳がん啓発運動指導士として医療と連携し“自己検診の大切さ”“睡眠の大切さ”を伝える活動に取り組んでいる。

HP:https://lit.link/smileseeds
Instagram:https://www.instagram.com/maru_yoga_official