自分に寄り添って生きるためのヨガ

都会を離れ、沖縄の離島・小浜島で大自然に包まれて暮らすなかで、わたしたちの心にはどんな変化が訪れるのでしょうか。

医療現場での忙しい日々から、五感を研ぎ澄ましながら穏やかに暮らすアンバサダーの梶山皓子さんの生活は、まるで波が凪ぐように静かです。

ヨガを通して自分自身と向き合い、感謝と気づきに満ちた日々が綴られたこのコラムは、読む人の心をやさしく包み込んでくれでしょう。

わたしにとってヨガは、心地よく生きていくための土台づくり。

今こうして心地よく、自分に優しく寄り添うように生きられるようになったのはヨガのおかげです。

東京生まれ、東京育ち、社会人になってから10年間は当たり前のように医療現場で働く毎日を過ごしていました。そんなわたしが現在こうして沖縄の離島という大自然の中で暮らしながら、ヨガを伝えながらの生活を送っています。

自分の人生の中でこんなにも大きな変化があるなんて、数年前のわたしは想像すらしていませんでした。

全く違う自分に生まれ変わったかのような今の生活は、心身ともに本当に心地がよく、大きな波の中で過ごしてきた毎日は、静かで穏やかな凪のような日々へと変化しました。

コンビニもない小浜島という離島での生活は、ずっと東京で生きてきたわたしにとっては新鮮なことだらけ。

ネット注文しても届くのに10日ほどかかったり、大好きなカフェ巡りもできなかったり、欲しいものをすぐ手に取れることが当たり前ではなくなる生活。そして当たり前のように人と動物、虫、自然が共存している生活。

わたしの中で当たり前だったことが、どんどん当たり前ではなくなっていく感覚はとても面白いもので、大嫌いだった虫（特にゴキブリが苦手でした）でさえいつの間にか平気になっていました。

太陽のサイクルと共に寝て起きる毎日を過ごし、自然のリズムに身体が馴染んでいくととても心地が良く、気持ちの波は凪のよう、身体は緩み、心身ともに穏やかに変化していきます。

そして心に余裕が生まれると、不思議と今まで見逃してきた小さなことに気づくことができるようになり、そこに感謝の気持ちが自然と湧いてきます。例えば、手元に荷物が届く一つの過程をとってみても、地を渡り、海を渡り、たくさんの人たちの手を渡り、傷ひとつなく手元に届くことに奇跡すら感じられます。

自分がこうして生活できているのは、目に見える人はもちろん、目に見えないところにいるたくさんの人たち、そしていつも大きく包み込んでくれる自然、たくさんの生き物に生かされているんだなあと、たくさんの“ありがとう”に溢れる生活になりました。

こうした小浜島生活の日々の中での気づき、学びを、ヨガを通して伝えられたらいいなと思っています。

小浜島だからこそ味わえることをたくさん見つけて、全身で感じてもらいたい。

ヨガの時間では“五感で感じる”を大切に、心もからだもどんどん解けて、心地よく過ごせるような導きを心がけています。

風の音、いろんな鳥の鳴き声、虫の音、波の音、植物の葉がそよぐ音…たくさんの音に耳を澄ませてみる。肌に触れる風、その風の温度や湿度、香りを味わってみる。

いつも無意識にしている呼吸に意識を向け、筋肉や内臓、身体の内側ひとつひとつへ意識を向け、自分自身とのつながっていく感覚。

呼吸と共に大きな自然の流れに身を委ね、自分の軸が大地に根付いてゆく感覚や、フレッシュなエネルギーが全身を巡ってゆく自然とつながっていく感覚。

五感を繊細に使って感じていくことで、普段気付けないことにどんどん気づくことができます。

その気づきに心の中でそっとありがとうを伝え、そして何よりいつも頑張ってくれている自分自身へありがとうを。そんな自分に優しく寄り添う時間を過ごしてもらいたいと願っています。

自分自身を傷つけず、【自分自身に寄り添って生きる】ことをヨガの練習を通して伝えていきたいです。

ヨガを終えた後のみなさんの生まれ変わったようなお顔を見ること、小浜島の自然の中で感じた感動をたくさんシェアしてくださることが何より嬉しく、至福の時間。

わたしのヨガを通じて、何か一つでも自身の中で新しい気づきを見つけてもらえたら嬉しいです。

小浜島にいても都会にいても、どこにいてもヨガは優しく寄り添ってくれる存在であり、ヨガマットの上は自分のための大切な場所。

JADE YOGAのヨガマットと共に、これからもヨガの道を自分のペースで歩んでいきたいです。

Shanti，shanti，peace･:*

https://youtube.com/shorts/XEpaC_K-juY?si=1sPLsCMHTDtS_Qxh