理学療法士としても活躍中のアンバサダー大本一徳さんが、ヨガをリハビリに取り入れることで広がる可能性についてコラムとして紹介してくれました。
筋力や柔軟性を高めるだけでなく、心を穏やかに整えるヨガは、患者さんの回復をやさしく後押ししてくれる存在に。
身体だけでなく心にも寄り添うアプローチで、より多くの方が健康を取り戻すきっかけになれば——そんな思いが込められています。
理学療法士としての道のり
私は理学療法士として、日々患者さんの身体の健康と機能の回復を支援しています。
理学療法士の仕事は、怪我や病気によって損なわれた身体の機能を回復させるためのリハビリテーションを行うことです。
具体的には、筋力トレーニングやストレッチ、運動療法、物理療法を用いて、痛みの軽減や関節の可動域の改善、筋力の回復を図ります。
また、患者さんが日常生活に復帰できるよう、適切な動作の指導や姿勢の改善を行うことも重要な役割です。
私が理学療法士の道を選んだ理由は、身体のメカニズムに対する興味と、人々の健康に直接貢献できる職業に魅力を感じたからです。
特に、リハビリテーションを通じて患者さんが自分自身の力で回復していく様子を間近で見守ることができることに、大きなやりがいを感じています。
また、理学療法士は医学的な知識を持ちながらも、患者さん一人ひとりに寄り添い、個別に適したアプローチを考えることが求められるため、常に新たな挑戦がある点も私にとって魅力的です。
ヨガとリハビリテーションの融合
私が理学療法士として働く中で、ヨガをリハビリテーションの一環として取り入れることに非常に大きな可能性を感じています。
ヨガは、身体の柔軟性や筋力の強化、バランスを向上させるだけでなく、思考やマインドへの働きかけや呼吸法や瞑想を通じて精神面にもアプローチすることができます。
なので、これらの要素は、リハビリテーションのプロセスを補完し、患者さんの回復を促進するための重要な要素となります。
実際に痛みの原因が、身体的な影響だけでなく、心理面も影響していることが多々あり、ヨガを活用していくことで、精神・心理面にも働きかけることができ、今までのリハビリテーションに融合していくことで対応できる症状の幅を広げることができました。
理学療法士としてのヨガの活用
理学療法士として、私は常に患者さん一人ひとりに最適なリハビリテーションプランを提供することを目指しています。その中で、ヨガを取り入れることは、単なる運動療法にとどまらず、患者さんの全体的な健康を向上させるための包括的なアプローチを提供できる点で非常に有効です。
また、ヨガは患者さん自身が自宅でも継続して行えるエクササイズとしても非常に優れています。これにより、患者さんがリハビリテーション後も自分の健康を管理し、再発を防ぐための手助けとなります。
私が理学療法士の視点からヨガを取り入れることで、患者さんがより効果的に回復し、健康を維持するためのサポートができると思っています。
今後も、ヨガと理学療法の融合を深め、より多くの患者さんにその効果を実感していただけるよう努めていきたいと思います。
大本 一徳(おおもと かずのり)
北海道札幌市在住。
ヨガインストラクター、理学療法士。
理学療法士として様々な治療について学んでいく中でヨガと出会い、ヨガを学ぶ中で身体とマインドの密接な関係性を知り、そしてヨガを実践することで身体的な変化だけでなく、思考やマインドの変化を実感。
自分自身の実体験からヨガの効果・効能の素晴らしさをたくさんの人に知ってもらいたいと思い、ヨガ指導をスタート。
【座右の銘/好きな言葉】無用の用
【指導しているヨガ】ハタヨガ
HP: https://conditioning-ao.com/
Instagram: @conditioning_salon_ao