オストメイトヨガ

看護師ヨガインストラクターとして、メディカルヨガを日々提供している真澄さん。

看護師の知識や経験を生かし、今も病気に苦しんでいる方や、心や身体に障がいをおもちの方、体力などに自信のないシニアの方々などに緩やかなヨガを提供しています。

たとえ心身にどんな困難を抱えている方であっても、生きる価値のある一人の人間として、その方のもっている人生の可能性を最大限発揮できるためのお手伝いをしている真澄さん。

ジェイドヨガのビジョンに足並みをそろえるかのように活動を続ける彼女から、メディカルヨガの最前線についてレポートいただきました。

人工肛門でもあきらめない人生への伴走者としてのヨガ

日本中のオストメイトの方々とオンラインで繋がりオストメイトヨガを行なっています。

オストメイトとは、癌や事故などにより消化管や尿管が損なわれたり炎症性疾患などを治療するため、腹部などに排泄のための開口部(ストーマ(人工肛門・人工膀胱))を造設した方のことをいいます。

5月から毎週オンラインヨガでご参加いただいているKさん。
子宮頸がん末期と宣告され手術を終えた矢先に大腸癌を発症しストーマ造設。

「病気になる前に開業していた飲食店をもう一度したい!」という目標を持ち、
「そのためにはまずは心と身体を回復するためにもう一度ヨガがしたい!けどできるだろうか・・」と、いう不安の中、以前通っていたヨガ教室へ向かった。

ヨガの先生に勇気を出し病気のこと、ストーマのこと、身体のことを打ち明けたところ、
「うちではそういった方はお受けできません、他のところへ行ってください」と断られとても悲しい思いをされたそうです。

それでもヨガがしたい!という強い気持ちでネットを必死で検索し「やっと先生のところへたどり着きました!」と初めてお会いした時にお話ししてくださったKさんの素敵な笑顔を今でも覚えています。

オストメイトヨガを終え、
「やっぱりヨガはいいね〜!ヨガできた!よかった!!」と2人で声をそろえて喜び笑い合いました。

オストメイトの方々はストーマがあるという事で周りを気遣い、いろいろな事を諦め我慢し、日々の生活を送られています。

そんな我慢や諦めをほんのちょっとずつ挑戦する気持ちへと繋げられるようヨガセラピーを通じお手伝いできればと思います。

ゆったりと心と身体をほぐし整える緩やかなヨガセラピー。

少しずつ体力や筋力を戻し、自信を持ってさらなるステップアップへといろいろな事に挑戦し続けていっていただきたいと心から願います。

年齢や性別や職業、社会的立場や肌の色、心や身体の障がい、がんや病気であるからなどと差別されるような事は絶対にあってはならない事です。

看護師としての経験や知識を活かし、お一人お一人のその日その時の心と身体の状態を観察し見極め把握。患者様やお客さまが安心して楽しめる個別性のあるメディカルヨガセラピーで心と身体をいたわり、楽しみ心地よさを味わいながらQOLの向上、症状の軽減、健康の維持増進を目指していきます。

たとえ障がいやがんなどのご病気をお持ちであったとしても、
「ヨガをしているから元気です!健康です!」と胸を張って笑顔でみんなに話していただけるような、そんな社会をジェイドヨガと共に作っていきたいと思ってます。