苦しんだ時間を重ねた分だけ、人は優しくなれるのかもしれない。

そんな思いが心に浮かぶのが、ジェイドヨガアンバサダーの北嶋麻紀さん。生徒さんにこよなく愛される麻紀さんの優しさの源泉には、若いころの鬱と摂食障害があったのです。

鬱を受け止め血肉にし、人生を前向きに生きるきっかけをくれたのが、ヨガでした。

鬱が喜びに変わった理由とは

「私は10代の頃から鬱と摂食障害に苦しみ、生きていくことに苦痛を感じながら人生を過ごしてきました。そんな私を救ってくれたのが『ヨガ』だったのです。ヨガを学んでいなければ、今の私は無かったと思います。

ヨガとの出会いは旅で訪れたニューヨークで、その時体験したのがアメリカで生まれた『ヴィンヤサフロー』というスタイルでした。

呼吸と連動して流れるようにアーサナを行っていくもので、意識が呼吸と自分自身に集中し、何とも言えない解放感を味わうことができます。

私自身も今までに味わったことのない解放感を感じ、それ以来ずっとヴィンヤサフローヨガを学んできました。

その学びの中で自分の身体や心がどんどん変化していったのです。そして気がつけば鬱も摂食障害も治り、生きていることに楽しさを感じるまでに回復していました。

同じように苦しむ人をサポートしたい

「なぜヨガが私を変えてくれたのか?」-そんな疑問からヨガ哲学に興味を持ち学び始めました。
その結果辿り着いた答えは『自分から自分自身を解放すること』でした。

そして私のように生きることに苦痛を感じている人たちにヨガの素晴らしさを伝え自分を解放するきっかけづくりをしたいと思い、指導者としての道を歩み始めたのです。

自身の経験から「身体が整い心が整えば本当の自分に気づき、自分自身を解放できる」ということを学んできたので、レッスンは自由度の高いヴィンヤサフロースタイルで、特に心身に解放感を与えられるようなアーサナを多く取り入れています。

また、私と同じようにヨガ哲学を知ることで生きることの意味を学びたい人たちのために経典学習などの座学講座も行っています。